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FIREWATER

死ぬことができなかった

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2000.10.3

死ねなかったのは偶然ではなかった。
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# by firewater19780530 | 2012-12-23 15:32

フライング.カラマーゾフ.ブラザーズ

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2000.9.27

当時、僕たちは色んなことを試してみた。
あそびで試していた他のヒトたちとは違い、少なくとも僕は本気だった。

その頃に見た風景は、しっかりと僕の体の中に刻みこまれていて、一人で暗い部屋の中で集中していると、その暗闇がよみがえってくる。

そしてその暗闇は、僕の心の中で、どんどん大きくなっていく。
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# by firewater19780530 | 2012-12-15 10:27

Me and Joe -中表紙2

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2012.5.12
中表紙1の絵を、毎日少しづつ意識全開で描いた後、その高まった気持ちを抑えるために、余った絵の具を使って、適当に色を塗り重ねていきました。

Hに、中表紙1の絵を見せたら気に入ってくれた。
その時に、この適当な絵も見せたら、もう一枚の絵はこれでいいんじゃないか、ということになり、その絵に少し手を加えることで決定した。

まだ手を加えなくちゃいけないけれど、だいたいの枠組みはできている。
あとは最後の仕上げを、どのタイミングで終わらせるかが重要なポイントです。

4月の中から、どうもタイミングがあわず、仕上げに手が回らなかった。
Hから、GW前に描けるかい?という電話が入ったが、描けないかもしれないと答えた。

5月に入ってしまった。
GW、嵐の中道東にキャンプにでかけた。
寒いバンガローの中で鍋を食べていたら、段々描こうという気になってきた。

キャンプから帰ってきた翌日、朝三時半に起きて、アイヌネギを採りにいった。
ウインドブレーカーに長靴に手袋、カッター、リュック、熊よけの鈴、方位磁針。まだ日があがらないうちに素早く用意して、車に乗り込んだ。
普段車を運転するときは、大音量でロックを聴いているけど、この時は無音で出かけた。

一時間ほど車を走らせたところに僕の場所がある。
軽くストレッチをして、崖をはっていき、山の中に入っていく。

あるある!

この瞬間ほど、心が躍るものなんてそんなにあるもんじゃない。
毎年の春の、厳しい冬を乗り越えた後の、この瞬間。
今年もようやく始まった!

崖からすべり落ちながら、群生している場所から場所へと移動しながら山の奥へと入っていきます。


奥へ奥へ進んでいくと、そのうち恐怖を感じてきます。
恐怖が大きくなるにつれ、アイヌネギは太くなっていく。
その太さがさらに恐怖を増進させる。

熊がいそうだな...

この考えが深い森の中で頭に浮かぶと、本当に怖い。
それでもここまでなら大丈夫というポイントを自分で広げていきます。鈴をならし、方向を確認し、わけのわからない気合いをいれて声をだして、太いアイヌネギを採っていく。
これはとても危険な賭けで、遊びではない。
だって、この森には確実に熊がいて、そしてそこは彼らのテリトリーなのだから。

ここから熊との駆け引きが始まる。
熊もこっちの存在に気づく。
一歩づつ、慎重に足を運び、太いアイヌネギを採っていく。
ここから先に入ってはいけないと、熊が警告を与える。
それでも僕はもう一歩足を進める。足を進めた結果、さらに太いアイヌネギをさずかる。
熊の警告は大きくなっていく。
僕は少し迷ったけれど、その警告に結局従う。

そんな駆け引きを何度か繰り返し、リュックはいっぱいになっていく。

今年もいっぱい採ってきた。

アイヌネギを採った翌日から、中表紙2の仕上げに取り掛かった。
描いてるときは、そんなに意識はしてなかったけど、この絵は、熊と僕との駆け引きが重要なポイントになっているのかもしれない。

そんな熊との駆け引きをして採ってきたアイヌネギは最高にうまい。
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# by firewater19780530 | 2012-07-28 14:20

Me and Joe -中表紙1

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2012.4.14
Hの創る ”Me and Joe”は、紙ジャケットで、三枚折りの形式で中表紙用の絵も二枚頼まれていた。
一枚開いたときのジャケットサイズの絵と、全部開いたときの長い絵と。
ビートルズのリマスター盤のジャケットと同じ形式です。

まずは長い方の絵から。

とりあえずジャケットの絵が完成して、解放された。
好きなように描いていいとは言われていたけど、やはり全くの自分だけの絵ではないのでそれなりの緊張感はある。
あまり意識しないように自由に描いたけど、きっと潜在意識はフル稼働していたんだろう、たぶん。

すぐには、中表紙の絵にはとりかからず、10日間ほど休んだ。
函館に遊びに行った。
久しぶりに行く函館は、なかなか興味深い街だった。
よくある観光名所には立ち寄らず、古い建物を利用した骨董屋や雑貨屋などを回った。
おいしいものを食べて、うまい酒を飲んで、たっぷりと函館の空気をとりいれて、3月25日の夜に帰ってきた。
細い三日月が空に浮かんでいた。
それを見てたら、明日から描こう、という気になった。

あまり考えずに音を聴いてそれを感覚のままに描いたジャケットの絵とは逆に、この絵は頭の中に浮かんだものや、目についたもの、知った情報など、色んなものを詰め込んだ。
考えたことは、そのまま小さな字で書きしるし、部屋の中で目についたものはかたぱしっからスケッチし、その日の状況を細かく書きしるした(何のCDを聴いたか、月の満ち欠け、その日の気分など)。

描いてて、とても月が気になった。
三日月が満月に近づいていくにつれ、気持ちが高まっていった。
満月の夜はどうも落ち着かなかった。
満月が終わり、欠けていく過程で、トーンダウンしていき、絵を調整した。
人間は知らないうちに月にとても左右されているんじゃないかと考えさせられた。
普段、月なんてとくに気にならない。
何だってこの絵を描いてる時に月が気になったのかもわからない。
でもこの絵に限っては、とても月の存在を意識して描いた。
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# by firewater19780530 | 2012-07-21 07:49

Me and Joe

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2012.3.17
HのMe and Joeは、二人の、夢を抱いた少年が街にでて、ストーリーが展開していくコンセプトアルバムです。
音に耳を傾けながら、詩を辿っていくとそれが映像になっていく。
そしてそれを何度も繰り返し聴いていくとそれが鮮明になっていく。

Hは好きに描いていいと言っていた。

僕がやらなければならないのは、その音楽を絵に置き換えることです。
音楽を聴いて創りあげた映像を絵にすること。三枚の習作をステップに、目的地に到達すること。

描かなければならないということはわかっているんだけど、いざ描きはじめようとするとなかなか筆が進まない。四日間、部屋にこもっていたけど、画集を広げてるだけでいっこうに絵は進まない。

五日目、まあ、とりあえず描いてみよう、という気になった。
描いて駄目だったらまた違う絵を描こう。どうせ締め切りはとっくに過ぎたんだ。気楽にいこう。

エゴン.シーレ的に描き始めた。
Hはシーレをとても気にいっていて、僕がMe and Joeを聴いて絵として浮かんでくるのはシーレの、”二人の自画像”だ。
シーレの画集を開きながら、MeとJoeを描いた。
でもどうも違う。もちろん違う。
頭でつくりあげたイメージなんて全くの嘘だ。描きたい絵はこんなんじゃない。
だんだん自分に正直になっていく。自由になっていき、自分のイメージに近づけていく。いや、イメージを創っていくと言ったほうが近いかもしれない。描きながら、Me and Joeの自分なりの解釈を辿っていく。

集中して短い間で描きあげた。

Hの反応はどうだろう?
自分ではまだ評価することはできない。



翌日、ジャケットの絵をHに見てもらった。
昼から飲んで、酔いも深まった頃、蝋燭の灯かりのもとで見る赤いジャケットの絵はなかなか良かった。
Hも気にいってくれた。
絵を見ながら飲んだ。

また飲みすぎた。
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# by firewater19780530 | 2012-07-14 14:04