FIREWATER

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ハリケーンはあなたのそばにいる

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2007.8.10
大川リエさん(妻)の熊は、誕生日や結婚式の記念品として結構依頼が殺到しています。興味のある方はLiLLiputへ一度足をはこんでみてください。世間一般にしられているテディベアとは違うものが見られます。

友達の友達から、結婚祝いとして熊の発注が入りました。まるい顔と大きく開いた口(唇という噂もある...)が魅力のハリケーンというタイプです。実物を見たい方はLiLLiputまで。
そのついでに僕の絵も添えたいという事だったので、出来上がった二体のハリケーンをモデルにめでたそうな絵を描きました。
いつも自分勝手に描くというのが定番のスタイルですので、誰かのために描くというのはなかなか興味深いものでした。おまかせって事でしたが、やはりその先には相手がいますので、その相手を頭に入れながら描くわけです。そして結婚ということなので祝福的な感じもかもし出さなきゃならない、自分の中の毒々しい部分はあまり出しちゃいけない、でも俺の絵なんだからちょっとは毒々しくてもいいかな、でも毒々しさはやっぱりまずいから線に気持ちをこめて...などいつもとはちょっと違うことを考えながら描きました。
デザインも色々考えて描いたもので、そんな事もあまり経験がなかった。簡単なデザインをするにも何かと時間がかかり、デザインを思考錯誤して考えることと、絵を色々といじりながらいい出来に仕上げていくことの類似点に気がつきました。人から頼まれて描くのもいいもんですね。

描き終えた二日後、ダリ展に行ってきました。ゴッホを見て以来、すっかり原画の迫力にやられてしまって、色んな展示会に足を運びました。絵をみないように正面にいって、ぱっと顔をあげ、絵と対面します。画家ごとに、そして絵ごとに伝わってくる空気が違い、それを感じることが最高におもしろく、そして最高に疲れます。
ダリ展は疲れたなー。すごかったなー。
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by firewater19780530 | 2010-04-29 20:00

ABBEY ROAD

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2003.5.10
ビートルズのアビーロードのジャケットは、ロックアルバムの中で一番かっこいい。
もちろんジャケットだけでなく、中身もかっこいい。
きっとコアなファンにはあんまりうけがよくないんだろうけど、僕は大好きです。
メドレーのポールが最高にかっこよく、あれが始まる時はいつもゾクゾクします。その一方で、ビートルズへの興味が徐々に薄れていくけどそれなりにおさえるとこはきちんとおさえているジョンの素晴らしさや、どんどん開花していくジョージの才能、そしてあんまり変化の見られないリンゴ。
このばらばらな空気がたまらない。そしてきわめつけがこのジャケット。かっこいいとしかいいようがない。
このころ絵本をよく買い集め、その下手だけどキャッチーな画風を研究していました。そんな軽いタッチを心がけ、ビートルズに敬意を払い、熊にしました。この絵をみて、多くの人が反応してくれて、改めてビートルズの偉大さを実感します。

話題はかわりますが、今さらながらビートルズのモノボックスを購入しました。発売当初から気になっていたんだけど、やっぱり値段が値段ですので、目をそむけていました。しかし、最近エンジニアのジェフ.エメリックの自伝を読み返した事や、ジョージ.マーティンの自伝を読んだこと、今ジョージハリスンを描いてるんだけどちょうどそれがリボルバー時代のジョージで、リボルバーは絶対にモノラルで聴くべきだと、ジェフが強く押していたこと、そして気になり度がピークにたっしていた先週金曜日、初回限定生産のはずなのになんとTUTAYAにまだ売っているという情報が耳にはいってきたこと、その他色んな要素がかさなりあい、妻に頼みこんで買ってもらいました。高かったー!
プレミアがついているという噂もあり、家に帰ってネットで調べてみたら...
なんと!初回限定だっていってたのにその後アンコールプレスが出ている...って知ってました?汚いぞ!EMI!そして、初回限定盤とアンコールプレス盤の違いは帯の色が白から黒へ変わったこと、初回限定盤という赤い文字がアンコールプレス盤という文字へ変わったこと、という二点のみ。中身はなんら変わりがない。きわめつけは、アンコールプレス盤はアマゾンで大暴落。三割引で売っていた...
まさか俺が買ったのはアンコールプレスじゃないよな!と背筋がヒヤッと.......



よかった。初回限定でした。しかしアンコールプレスとの違いが帯だけだとは。

今日、その帯を額に入れておきました。
肝心の音はというと、素晴らしいの一言です。買ってよかった!ビートルズ好きの皆さんは本当に聴いたほうが良いと思います。アンコールプレス、安く売ってますよ!帯は黒いけどね。
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by firewater19780530 | 2010-04-27 00:59

ロバート ジョンソン

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2002.8.14
2002年、札幌にゴッホがやってきました。
画集は持っていて、その色や荒々しいタッチやすさんだ生活が、当時の自分にオーバーラップして見えて、お気に入りのアーティストのうちの一人でした。そのゴッホが札幌にやってきました。まだ、原画というものにあんまり触れたことがなかったので、それがどんなものかよく理解もせずに、軽い気持ちで美術館に行きました。

衝撃でしたねー。
画集で慣れ親しんでいた絵も多数きていたんですが、そのイメージがくつがえされた。原画のもつ迫力に圧倒されました。一枚の絵と向かい合う度に、ドーン、ドーンと衝撃がはしり、美術館をでるころには疲れきってしまった。
僕はよく人の絵をパクるんですが、ゴッホ風の絵もよく描いていました。でもそれは表面上のパクりで中身がともなっていなかった。このロバートジョンソンは、ゴッホの原画から感じたオーラをそのままぶつけた、かなり真にせまったパクりです。ゴッホのうねりとはにていませんので、パクりというよりは、ゴッホに捧げる絵です。
ゴッホをみてから、全てのものはこのうねうねで表現できるんじゃないかと考えるようになった。そこから、興味は北斎や、もっと以前の日本画家へとうつっていくんですが、このうねうね?というか線は僕の絵の大事な要素です。絵というかものの捉え方ですよね。すべてのものには流れがある。
ゴッホはそれを大胆に、大げさに、そして自分の病んだ精神と重ねた結果、あんな絵になっちゃったんだろう。
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by firewater19780530 | 2010-04-25 23:59

フランス象

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2003.1.27
この絵は、できあがった時は、何だか線がいっぱいで気持ち悪い絵だなーと思っていたんだけど、わりと皆さんに評判が良いので、そのうち自分でもお気に入りになってきました。周りの影響というのはすごいものだ。
当時、よく動物園に行ったんだけど、動物の存在に圧倒されまくりでした。小さい頃以来行ってなかったからな。とにかくでかいし、変な形してるし、理解不能な行動するし。おもしろいからいつもスケッチブックをもっていきました。動く動物を描くのは難しいです。何かコツがあるんだろうなー。がんばればうまくなりそうな気もするんですが、動物園にきてまで頑張りたくないから、必然的にあまり動きが少なく、なおかつデザイン的にもかっこいい象のスケッチが多くなってきました。
スケッチするのと、それに色を置いていくのは、全くの別作業です。色を塗るのは、狭い自分の部屋で完全に一人です。そこにある不完全なスケッチを、どのようにいい絵にしていくか。
色んな絵を描いていますが、絵にとりかかろうとする姿勢はいつも変わりません。自分の中に入っていく感じがあるんです。おもしろいですよー。
姿勢は同じでも、新しいものを、という意識はつねにあるので毎回違う感じのモノを試したくなります。この絵は、まず色を決めちゃいました。今はほとんどそうやって描いている気がするんだけど、その頃は色に関していうと、かなり偶発的なものが多かった気がします。
なんでこの色にしたかは覚えていませんが、トリコロールカラーっていいよねー。
象の線は、この頃のマイブームで、そのブームの始まりはゴッホです。それについてはまた今度。

色んな要素が混ざりあい、こんな絵になりました。うまい具合にまとまった気がします。ちなみにこの絵は3時間ほどで描きあげました。
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by firewater19780530 | 2010-04-23 00:52

セルピコ

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2005.2.2

とてもストーリー性に富んだ長い夢を見ました。
僕は生まれながらの孤児で、動物園で働いてるおじさんに拾われそこで育てられました。おじさんは黒人で、アフロヘアーのセルピコという名前です。セルピコは親のように僕をそだててくれて色んなことを教えてくれます。セルピコの愛につつまれながら僕はすくすく育ちました。と、ある日、同じようにセルピコに拾われた友達と遊んでいる時、セルピコが悪そうな3人の男と話しているのを目撃しました。でかい岩に隠れてその話を聞いていたんですが、なんとセルピコは動物園乗っ取り計画をたくらんでいました。僕と二人の友達は(いつのまにか1人増えてる)、その計画を阻止すべく、セルピコとその仲間たちを殺すことにしました。銃の撃ち方はセルピコが教えてくれたのでした。
翌日、でかい岩に隠れてセルピコとその仲間をまちぶせました。セルピコとその仲間たちがやってきて、友達の一人が奴等の一人を殺しました。でももう一人に殺されました。僕の友達の二人目がそいつを殺しましたが、セルピコの仲間は3人いるのでやっぱり殺されました。
僕一人になってしまいました。向こうはセルピコともう一人残ってます。でも僕はセルピコを殺さなければなりません。岩からでて「セルピコー」と叫びながらセルピコを殺しました。セルピコと目があいました。セルピコは殺させたのかもしれません。そして僕は、もう一人に殺されてしまいました。

あまりに劇的な結末だったので、記憶にとどめておこうとそのストーリーを思い返して絵に残しました。夢をみて、ストーリーを思い返して、絵に描きとめる。もちろん夢とはかなりギャップがあるんだろうけど、なかなかおもしろい試みだったと思います。
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by firewater19780530 | 2010-04-21 00:45

HUNGRY★

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2001.9.3


大川リエさん(妻)の作品をモチーフにした初期の作品です。僕の自家用熊で、名前は、まんでりんです。この頃は、一枚の絵を一日のうちに仕上げないと気がすみませんでした。次の日に持ち越すと気持ちがなえてしまって、続けれる気がしませんでした。だから、その時の気持ちがストレートに表れていて、なかなか気にいってる作品です。どんな絵にしようかは描く前には決まっていませんでしたが、前回紹介した「暗闇」とはまた違うアプローチをとってます。「暗闇」は無意識的な状態からゆっくりと描きはじめたのに対し、「ハングリー」は怒り?の感情をそのままぶつけたって感じです。でも今、見かえしてみると、怒ってても、どこか客観的な視点から眺めている感じが拭えず、中途半端な怒りであって、その辺が更に自分らしい。僕は、自分を客観視する傾向があり、いまいち本気になれないんだよなー。酔っ払ったら本気になれるんだけど...。この絵は、わりと本気ですよー。
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by firewater19780530 | 2010-04-20 00:52

暗闇

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2009.5.16

前回紹介した「昔の部屋」は、描く前からこんな絵を描こうと決めていました。、多少誤差はありましたが、かなりイメージしたものに近いものができたと思います。一方今回紹介する「暗闇」はイメージすることなく、何も考えず描き始めたものです。何を描くのも自由ですが、描いていくうちに段々形がみえてきて、色々いじっていくうちに自分の好みに合った絵になっていきます。自分の好みじゃない絵になることはありません。うまくいかない日はありますが、いい絵にしあげたいというのが目標なので、それに向かってがんばるのです。実生活では頑張ってもうまくいかないことばかりですが、絵では頑張ったらうまくいくんですよね。自己満足と言われるとそれだけの事かもしれませんが、実生活の退屈さというか、疲れというか、痛みのようなものを絵はリセットしてくれます。眠りのようなもんですね。最近眠りの効力についてよく考えます。僕は嫌なことがあっても、朝目が覚める頃には忘れます。とても絵を描く感覚に似てるんだよな。僕は睡眠時間が短くても大丈夫なんだけど、絵を描いてにたような効果を体験しているからかもしれない。
何だかなにを書いてるかわからんくなってきた。まぁこの絵はなかなか無意識的な絵であって、それは僕にとってかなり重要なテーマであり、昔からこのタイプの絵はよく描いていて、みなさんにわりと評判がいい。またこんな絵が描きたくなってきたぞ。でもその前に眠くなってきた。おやすみなさい。
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by firewater19780530 | 2010-04-15 23:46

昔の部屋

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1999.5.30
子供の頃から描くことが好きだったんだけど、さらっとノートの片隅に描いたりするくらいで、一枚の絵として残すということはあまりしませんでした。この絵は初めてスケッチブックに描きとめた作品です。友達の上垣外君がそうしているのを見て、俺もやりたいと思ったのがきっかけです。
当時は精神的にすごく落ち込んでいまして、とりあえずなにかをしなきゃおかしくなるという危機感がありました。本はいっぱい読んだけど、どれもその時の境遇にピッタシの危うい本ばかり読んでいたなー。その頃のお気に入りはドストエフスキーです。まぁ、今も好きなんだけど。
絵を描いていると自分の中の問題がどこか一時的に隠されるような感覚があります。本当は全く解決されていないんだろうけど、僕はその作業にひたすら時間を費やし精神的不安をやわらげます。これはいい自己療法を見つけた!上垣外君ありがとう!
この絵は、いすに座って壁に頭をもたれている自分がモデルです。本当にこんな感じで落ち込んでいました。鏡に映った自分を見て「これは絵になる」と思い、買ってからしばらくたったスケッチブックに描きとめたのでした。
この絵を見るたび「俺はいつまでもここだ」という感覚がよぎります。寂しい絵だけど、開き直りというか、静かな決意のようなものを感じるのです。
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by firewater19780530 | 2010-04-13 00:25

コルトレーン

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2006.3.31
順をおって絵を紹介するのはやめました。せっかく色んな絵を長いこと描いてるんだから、ランダムに紹介していくことにしました。今回は、2006年の3月に描いた、ジョン.コルトレーンです。
2005年あたりから、ジャズを聴きはじめました。それまでは、60年代のロックや、古いブルースばかりを聴いていたんだけど、歳を重ねるにつれ色んなものが聴けるようになってきました。絵を描いているときは、大音量で音楽をかけているので(最近はそれなりになりました)、その音楽にかなり影響をうけちゃいます。だからミュージシャンを描くときは、その音楽がかけっぱなしなんで深く 聞き込めてとても楽しい。
僕は芸術とは心の闇の部分の具現が大事なんだと思ってます。コルトレーンの音楽は、年を追うごとに精神的な要素が大きくなっていくようで、闇そのものです。なかなか気軽に聴くことができない。
このコルトレーンはわりと短い時間で描きあげました。原画販売用に描いた絵で、A5くらいの小さな絵なんだけど、コルトレーンの一部は捉えることができた気がします。原画は、20歳くらいの青年が買っていった。複製画はうちの奥さんの店、LiLLiputで販売中です。
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by firewater19780530 | 2010-04-11 23:10

現状報告

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昔に描いた絵から順を追って、と思っていたんですが、旬な絵がありますのでそちらを紹介します。いきなり趣旨から離れてしまうけど、まぁいいや。
ふらのクリエーターズマーケットという手作りのイベントのポスターの製作を頼まれていたんです。描き始めた十年前からは想像もできない飛躍ですが、いまいち実感がわかない。まだ印刷されたものが手元にないからかな?
依頼されたら、やっぱりきちんと話をしなきゃ駄目だなーとつくづく思いました。色んなことがきちんと一緒になってから描き始めなきゃ、どんどん着地点がずれていきます。毎回そんな反省をしてるけど、毎回ちょっとずつ進歩している気がするので、いつかうまくいくはず。気長にがんばります。
今回も色んな回り道をしながら、ようやく双方納得のいった(僕は納得してます)モノができあがりました。自分らしい作品ができたと思います。没になった絵も気にいってるんだけど、それはいつか紹介します。


ふらのクリエータズマーケット 6.26~27 10AM~5PM 富良野市生涯学習センター
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by firewater19780530 | 2010-04-08 23:20