FIREWATER

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まんでりんのお兄さん

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2001.8.3

親戚のおじさんが海や山が大好きで、よく色んなところへ連れて行ってもらいます。五月はちょうど山菜のシーズンで、今年は色んなものを一緒に採ってきました。シャク、アイヌネギ、アズキナ、たらの芽、クレソン、うど、たけのこ、こごみ、ヤチブキなどなど...
山菜のアクを体に取り入れるのは人間に必要らしい。
人間は活動が少なくなる冬の時期に体内にアクが溜まるらしいです。そのアクを浄化させるには、山菜のアクを体内に送りこむのが効果的みたいです。アクにはアクで対処するんですねー。

そんな山菜採りの中で、一番興味深いのはたけのこ採りです。
高さが背丈をゆうに越える笹薮の中に入っていきます。入ったところにラジオを大音量でかけておいて、あとは、土の下から、力強く生えているたけのこを探し、笹を掻き分け突き進んでいきます。笹の反発力は凄まじく、思うようには前にすすめません。それでも、たけのこが生えてるのをみつけると、ゾクゾクして疲れや痛みを忘れ夢中になってしまいます。
そんな、方向もわからない笹薮の中にいると、突然恐怖が頭をよぎります。、もしも熊が出たらとか、ラジオが止まったらとか、怪我をして動けなくなったらなど、あらゆる悪い想像が浮かんでくる。僕は思い込みが激しいので、一度そういった想像をしてしまうとなかなかとまらない。笹薮の中という状況とマッチして、かなり危険な精神状態におちいります。これがまたたまらない。

自分の中にも、そんな笹薮の中のような場所があり、絵を描いている時は、そんな自分の中へ入っていくような感覚があります。なかなか奥までは入り込めませんが、今の所はちょっと探って帰ってくるという感じです。そんなちょっと入りこんだだけでも色んな発見があり、今は楽しんで絵を描いてます。いつか、危険なとこまでいっちゃた絵も描いてみたい。

この絵は、大川リエさん(妻)からもらった熊をはじめてモデルにした作品です。バックの柄が笹薮チックだと思ったのと、黒い熊ってことで、今回紹介しました。
笹薮で熊に遭遇したら大変だなー。
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by firewater19780530 | 2010-05-29 14:58

誕生

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2001.7.28
人間は、誕生日から10ヶ月が活動期で、残りの2ヶ月は停滞期みたいです。生命力が減少するらしい...。

僕は、5月の末が誕生日なんだけど、毎年その法則にばっちりはまっちゃってます。今は我慢の時だ。がんばれ。

そんな、今の鬱な気分にぴったりの絵です。描いたのは誕生日の2カ月先だから、10カ月の法則によると元気なはずだし、実際元気だったんだけど、出来上がった作品はもの悲しい雰囲気が漂っています。
この絵のモデルは、紙粘土で作ったうさぎです。奥さんに頼まれて作ったんですが、あまりに良い出来だったので絵にしました。この絵は、もうちょっと手直しされる予定だったんだけど、ある人に完成前に見られ、気に入られ、結局いつのまにか完成となってしまいました。不本意の完成でしたが、いまではこれで良かったんだなーと思います。
来たる誕生を待つ、という感じです。早く誕生したい。
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by firewater19780530 | 2010-05-21 01:03

ワイルドバイク

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2004.9.10
バイクチーム2作目です。
一作目のワイルド君を描いている途中でこの絵の構想はできあがりました。花をタイヤに見立てたらどうだろう?と思いついたのです。そこから発想が広がっていって、蛇、蝶、鳥などをバイクのパーツに見立てていき、なんとかバイクらしくなりました。文字は、バイクの流れに逆らわないように自然な流れを心がけました。文字上のワイルド君を含め、なかなかいいバランスがとれた気がします。
この絵を描いている時、でかい台風がやってきました。ちょっと外に出かけたんだけど、工事現場のおじさんのヘルメットが50Mくらいふっとんでいきました。すごかったなー。家に帰り、風の音に感心しながら絵を描いてたんだけど、いきなり音楽が止まりました。
停電だ!
まあこの風だから仕方ないと思い、不本意ながら音楽なし、水なし(何故か水も止まった)で描いていたんだけど、日が暮れてきても一向にもどりません。まいったなー、暗くなってきたぞ...
でも、段々音楽なし、電気なし、水なしの状況が集中力を高めていきます。なかなか神聖な時間でしたねー。集中力が高まったというか、あっちの世界へ行っちゃったような、不思議な感覚でした。結局蝋燭まで登場して夜遅くまで描き続けました。
翌日、絵を見直すと、やっぱりそういう妖しい雰囲気が漂っていた。ロゴとして頼まれていた絵だから、そういう妖しいところは修正しましたが、そんな背景もあるので、自分としては三部作の中では一番好きな作品です。
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by firewater19780530 | 2010-05-12 22:51

ワイルド君

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2004.8.24
バイクチームロゴ、第一作目です。
ワイルド君というキャラクターです。この絵は、描き始めるまでにすごく時間がかかりました。考えても、なかなかアイデアは浮かんでこず、ロゴデザインの事を頭の片隅にいれながら、画集を見たり、川へ飲みに行ったり、公園へ飲みに行ったり、ブルーベリーを狩りに行ったりしました。
そのうち、ふっとアイデアが思いつきます。アイデアってほどのものでもありませんが、この線でいこう!って意思が固まってきます。もちろんうまく事ははこびませんが、徐々に形が見えはじめてきます。
このデザインにとりかかるまでの遊び時間?を、その当時は無駄な時間を費やしてしまったと後悔していましたが、今はその方法でいいんだという確信があります。無理に考えだしたものにはわざとらしさがつきまといます。無理に考えたら楽しくないしね。
いったんデザインができあがったら、あとはきれいにしあげていくのみです。黒一色と最初からきめていたので、色のことも考えず、ただひたすら鉛筆の線をなぞるだけです。音楽にじっと耳をかたむけているので、刺激的な音がなっている時はちょっとテンションがあがっちゃったりしながら。バイクの絵ということなので、ジミヘンとその周辺の音楽を聴きながら描きました。
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by firewater19780530 | 2010-05-11 00:14

ワイルドフラワー

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2004.9.16
友達がバイクチームを作ったらしく、そのロゴを頼まれました。
「悪い花をイメージして描いて」というリクエストがあり、悪い花をモチーフに三枚描きました。
一作目は、ワイルド君というキャラクターを作り上げ、ワイルド君が悪い花を持った絵-ワイルド君。
二作目は、バイクと悪い花を融合させた絵-ワイルドバイク。
そして三作目は今回紹介する、ワイルド君と悪い花を融合させた絵-ワイルドフラワーです。

単独では弱い作品も、シリーズ化することによって、力強くなるものがあります。この三部作はそんな作品です。
手描きなので、どうしても完璧なラインを描くのは無理ですが、完璧に近づけようと努力します。何度見直しても、アラが見つかり、これは何時間やっても終わんねー、と思ったりもしますが、不思議なことに終わりはちゃんとやってきます。
三作目のワイルドフラワーは、結構きれいに描きました。もうちょっときれいに描けるよなーと反省してます。でも締め切りもあったし、三枚描いたし、これはこれでよかったんだよな。
ちなみに、ワイルドフラワーは、ゴッホのひまわりを参照しました。
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by firewater19780530 | 2010-05-06 22:36

僕はどこへも行かなくていい

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2005.6.19
2005年あたりから、段々時間をかけて一枚の絵をしあげていくようになりました。
そのように描くようになってから気づいたんですが、僕はそういう描き方の方が性にあっている。
今では、超スローになっています。この頃の絵は、ちょうど転換期にあたり、中途半端な感じが良い味を出している気がします。

僕は、天気が良い日によく豊平川に出かけます。眼鏡をはずすと、すべてが不鮮明になり(僕は目がとても悪い)、光に溢れた幻想的な世界にかわります。寝転がって、青空を眺めながら、ビールを飲みます。アルコールが体中に染み渡っていくのを感じます。最高に気持ちがいいです。
たまに眼鏡をかけて現実に戻り、本を読んだりスケッチしたりします。この絵は、そうやって描いたスケッチを部屋にもどってアレンジしました。自然の美しさは、とても表現できないので、自分流の変な感覚を使い、こんな絵に仕上げました。でも眼鏡のない目で見るとこんな感じかもしれない。
今レーザー治療で目がよくなるらしいけど、目が悪いっていうのも全然悪くないですよ。
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by firewater19780530 | 2010-05-03 22:44

アイオワ ボブ

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2000.10.12
僕は小説を読むのが好きで、この絵はジョン.アーヴィングの「ホテル ニューハンプシャー」を読んだ後に描いたものです。
ジョン.アーヴィングの創る作品は、ストーリーを重視していて、その物語にぐいぐいひきこまれてしまいます。そしてやたらと長く、最後に劇的な結末があり、読み終えると長い冒険を潜り抜けたような充実感が残ります。そんな充実感にひたりながら、適当に色を置いていきました。感想文のようなもんですね。超抽象的な。

「ホテル ニューハンプシャー」はぶっ飛んでたなー。ストーリー重視とはいいつつも、この人の初期の作品はファンキーなところがあって、そんなスピード感もなかなか楽しめた気がします。もうあんまり覚えてませんが。

僕はフィクションが好きで、しかしそれはあまり直接的には実生活には応用できません。でも、一つの物語を、活字を辿りながら体験すると、何かが心の中に残ります。そして、その何かは、生きていく上で(もしくは死んでいく時)、重要な何かを示唆してくれるんじゃないかと思ってます。
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by firewater19780530 | 2010-05-01 17:47