FIREWATER

夢から覚めない

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あるところにクマのファミリーがいました。
クマたちは毎年9月から、次の年の3月まで冬眠します。
その年も深ーい眠りに落ちていきました。


いつもは4月の最初の日に目覚めるはずなのに、何故かみんな目が覚めません。
いつもと違うところなんてないのに....
でもきっと何か違うところがあったに違いありません。
だって、もう何百万年も前から同じことを繰り返してきたんだから。

4月が過ぎ、5月も終わりに近づいたある日(30日だったと思います)、東の空からハリケーンが、西の海から
ワーロックが、クマの穴にやってきました。
それに引き続いて、色んな小人がクマの穴に入り込んできてダンスを踊りました。

30日の午前4時から夜中までみんなで踊り続けましたが全く起きる気配はありません。

みんな踊りつかれ、ぶらん(茶色いクマ)が蹴飛ばした布団で、ふみみを作り始めました。
その時作ったふみみは、とても上手にできました。
小人たちは、ふみみを囲んでまた踊り始めました。

さっきのダンスよりも生命力にあふれ、大地と共鳴し、あたりの空気の色が変わりました。

11時59分、りょうちゃん(でかいクマ)が目を覚ましました。
パジャマを脱ぎ捨て、夢と現実との境目から飛び出し、叫びました。
”WAKE UP!"

みんな驚いて、すぐに目を覚ましました。ぶらんを除いては...

夢から覚めないぶらんは、夢の中で一人、目を覚ましていました。
そして夢から覚めないみんなの目を覚まさせるために、夢の中をさまよい歩き続けました。

長い長い夢は、まだ続いています。
みんなで、夢の中で暮らすことができたらいいんだけど。
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# by firewater19780530 | 2011-05-31 19:13

ボブ ディラン

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2007.6.22

2006年、個人的に色んな事があって、なかなか絵を描けなかった。
’07年に入ってもそのモードは変わらず、前のように集中して描くことが出来なかった。
五月あたりから、ようやく絵を描く体制が整いだした。

ボブは、描く体制が整った時、一番描きたかったモデルです。
ボブの作品は、いつの時代も大好きですが、とりわけ好きなのは、まだカフェでギターとハーモニカで一人で歌っていた時の頃です。
当時のボブは、神に限りなく近づいていて(本人は気づいていなかっただろうけど)、その声には、本当に霊的なものを感じる。
天才とは、色んな労力を通り越して、その道に無理なく無駄なくたどり着くひとのことを言うんだと思う。
若い頃のボブはまさに天才だった。
当時のボブの歌は色んなことを教えてくれる。

ボブは、僕のヒーローだ。
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# by firewater19780530 | 2011-05-15 14:00

出口がない

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2007.10.3
僕は描いている時、色んなことを考えます。
考えながら描いているわけだから、きっとその考えが反映されている気はするんだけど、どうなんだろう?
シンガーは、自分の思いを詩にできます。それは直接的でつたわりやすい。
絵の中にそんな直接的な思いを書きこもうと試みた作品です。
日本語で、絵として成り立つのか不安だったので、絵の邪魔にならないように小さくめだたないように、でもはっきりと書きこんでいきました。
浮かんだことを、衝動的に絵に書きこむことはよくありましたが、細い筆を用いてじっくりと書くというのは初めての試みです。
慎重に書いていくにつれ、その思いは最初頭に浮かんだときの新鮮さは薄れていきます。そして丁寧に書けば書くほど自分の思いとはかけ離れていった気がします。そのせいもあり、自分の思いを書いたようには思えないので、とても客観的にその文字を見ることができて、俺はいったい何を考えているんだ、と困惑してしまう。そして、よくこんなしょうもない事を長い時間をかけて書いたなーと感心してしまいます。

この画像では、そのフレーズを読むことができないので、いくつかを紹介します。
”部屋を出た” ”ダンボールがよく切れる鍵” ”今日は満月” ”時間はのびる” ”治療がはじまり才能がかれていく” ”止まっている時にしなければならないこと” ゆがんだ感情が小さな体の中でうずまく” ”酒の副作用” ”たぶん今日、明日中に閉じてしまうので早めに、注意深く、タイミングを見計らってください”などなど。

きっと関係してると思うんだけど、この年の八月にダリ展にいきました。落雷をうけたような衝撃で、札幌の街をさまよい歩いてしまった。オーガニックレストランに入り精進料理を食べ、古着屋で子供のTシャツを二枚買い、最後は夜の豊平川でビールを六本飲みました。
いやーー、すごかった。
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# by firewater19780530 | 2010-11-17 21:37

死にたくなる

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2003.7.11
ジミヘンです。
この頃、好きなミュージシャンをまとめて描いていました。ただ、当時はそのミュージシャンを思い浮かべてその人そのものを描くというのではなく、自分と重ねあわせてそのミュージシャンを解析していくという描きかたでした。
だからその時描いたミュージシャンは、どれも自分の分身のような感じです。
抽象的な自画像のようなもんですね。

今は誰かを描くにしろ、自分のことは端に置いて、その対象そのものを描くというほうが興味があります。もしくは、全く違うものを組み合わせてその対象を表現したり。

当時、自画像的なミュージシャンを沢山描いたから、自分の基盤みたいなものが漠然とながら築けた気がします。その基盤があるから、色んな絵を楽しく描ける気がする。
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# by firewater19780530 | 2010-09-22 01:19

THE NIGHT HAND

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2004.4.4

この頃アメコミにはまっていて、大川リエさん(妻)のつくるクマをモチーフに、シリーズ化して楽しんでいました。
当時は何を描くにしろシリーズ化させて、ストーリー性を持たせるのがマイブームで、わけのわからないストーリーをつくりあげては、奥さんに説明してこまらせていた。
この絵は、アメコミシリーズ二枚目の作品です。

アメコミのすごいところは、原色をベースにした配色、誇張されすぎてちょっと見づらい遠近法、キャラクターのすごい表情、効果音、などなど。自分では考えつかないアイデアが満載です。もちろんそうでないものもあるんだろうけど、僕が所有しているものはすごいです。

僕は基本的にぼやけた感じの絵が好きなので、ついつい白を多用してしまう。
この絵も、もっと原色でせめたらもっとビビットになったんだろうけどちょっと腰がひけて、白を混ぜてしまった。
でも、本当に自分にはないセンスなので、出来上がったものを客観的に眺めるととても新鮮でした。
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# by firewater19780530 | 2010-09-17 00:42