ジョン.レノン
色々迷っていた十代の頃、ジョン.レノンの屈折した感じにとても共感を得ました。
ビートルズのコンサートツアーから解放され、何にもすることがなくなり、ジョンはようやく立ち止まって自分を見つめ直します。
ストロベリー.フィールズ.フォーエバーは、そんな心の余裕から生まれたジョンの傑作です。ただの余裕じゃなく、本物の余裕です。
ストロベリーフィールズは、誰にも立ち入ることのできない、自分の意識の中のとても静かな場所です。そして僕にとって一番大切な、とても個人的な曲です。
そのストロベリー.フィールズ以降の、とりわけホワイトアルバムのジョンが大好きで、何度も何度も繰り返し聴きました。聴くというよりも、自分の中に入ってくるという感じでした。
この絵は、たぶんイマジンのアルバムを制作している時だと思います。ジョンの迷いがなくなりストレートな感情をぶつけることができるようになって、一番自信を持っていた(ような気がする)頃ですね。
そんな正直なジョンが大好きで、その感情を十代の終わりから二十代の前半にかけて、正面からうけとった。
そのダイレクトに受け取ったエネルギーを自分というフィルターを通過させて、正直にぶつけた作品です。
偶然なんだけど、この絵はジョンの命日に描き始めました。
by firewater19780530
| 2010-06-15 00:49