フランス象
左 2003.1.27
右 2017.10.21
hanaagura用の絵、第三段です。
前2作はあまりに個人的な作品でした。
あのテイストで模写し続けるのは、精神衛生上あまりよろしくない気がして、少し方向転換しました。
2003年の作品の模写です。
複製画を販売し始めたのが2002年からで、人の目も多少気になり始めたころです。
2002年にゴッホが札幌にきて、僕の作品はうねり始めました。
その流れで、日本の俵屋宗達などにも興味をいだきだします。
最初はバックの柄がなかったんだけど、余りにおどろおどろしい象になってしまったので、ポップになるように
升目に色を置いていった。
赤、白、青をベースに濃淡をつけて、軽く黄色を織り交ぜたりしながら、スピード感を失わないことを心掛けて。
結果的にうまくまとまりました。
一般うけも良く、複製画もよく売れました。
模写するにあたり、バックの配色に集中しすぎて、象本体の描写を正確にしてなくて、最初出来上がったときは
頭が超巨大な2頭身みたいな変な象になった。
自分では気が付かなかったんだけど、奥さんに言われて気づいてからは、変な象にしか見えなくなってしまい、
大幅な修正が施された。
かなり頭を削り、内部のうねりもそれに伴い修正した。
すごい時間がかかりましたが、大分、昔の作品に近づいたと思う。
デザインがしっかりした作品は、下絵をきちんとしてから描かなきゃならないと思いしらされました。
修正したり、違う絵を塗りつぶしたり、何かいらないひと手間が加えられた作品は自分的に愛着がわきます。
模写した作品は修正のあとが見えます(原画をよく見たら)。
by firewater19780530
| 2018-03-29 17:18